父の口癖に「狐と狸のばかしあいだ」があった。テレビで政争などが放送されると、よく口にした。
そこにはニヒリズム的なところがあったと言える。文字通り必死の覚悟の特攻隊、水戸教導航空通信師団事件、戦後の激変、公職追放などの経験から当然である。だが、それは今から考えられることで、若い私は反発した。
そして、希望のないニヒリズムではなく、理想・幻想を提出するマルクス主義に向かったが、根底的(ラディカル)な批判では通底していたと自己分析する。つまり戦/闘うことで共通するが、親不孝の愚息は、現象形態では全く逆方向に突っ走ったのであった。
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