売女(バイタ)、ビャオヅ、「苗○」、「童養○」―「慰安婦」をめぐる点と線について ○=女+息
売女(バイタ)、△子(ビャオヅ)、「苗○」、「童養○」―「慰安婦」をめぐる点と線について
△=女+表、 ○=女+息
1.
「慰安婦」は、東洋的専制、家父長制、男尊女卑の歴史の所産であり、その問題の根深さを考究しなければ、政治外交に悪用されるばかりか、形を変えた再発も防げない。
ここでは、「慰安婦」が展開された条件として、中国社会の慣習、習俗、習性の複合(ハビトゥス)について考える。
2.
日本では遊女、女郎、売春婦など指す卑俗な表現に「売女(バイタ)」がある。「女」を「タ」と読ませるのは、当て字であるためとされている(『広辞苑』等)。
私は、ヘーゲル『法の哲学』の「理性的であるものこそ現実的であり、現実的であるものこそ理性的である」に学び、reasonの意味には理性も理由もあるため、このように「女」を「タ」と読ませるようになった理由を考えてきた。
3.
中国語で、やはり売春婦などを指す卑俗な言葉に「△子(biaozi、ビャオヅ)がある。『辞源』(修訂本・合訂本、商務院書館、北京、1997年、p.411)では「娼妓」と説明されているが、中国の友人・知人から卑俗な表現だと説明された。
私は「ビャオヅ」と「バイタ」の音韻的な類似性から、セクシュアルで卑俗な世界の交通、交流、交接を考えた。
なお、福建・台湾では「△妹」という言葉がある(陳盛韶/小島晋治、上田信、栗原純訳『問俗録―福建・台湾の民俗と社会―』東洋文庫495、平凡社、1988年、pp.162-163。やはり「娼妓」と説明されているが、その中で「貧乏な村や小さな町ですら」、これが「流行」するとも記されている。。
4.
また、前掲『問俗録―福建・台湾の民俗と社会―』pp.61ffでは「苗媳」、「童養媳」について述べられている。当時、結納金や関連費用が高すぎて結婚できない者が増え、女子は育て難いため「溺女(間引き)」が行われ、さらに「妻子を持たない匪民(不法分子)が略奪・乱闘を行い、騒ぎに喜んで加わる」などの多くの問題があった。このため、「苗媳(童養媳)」を制度化し、「貧しい者が女の子を養い、七、八年たてば掃除などができるようになり、さらに七、八年を経れば嫁になり、母になることができ」、これにより婚姻の困難をなくせると説明されている。
これは売買婚であり、人情や情愛が欠けた者が少女を買うと、ややもすると人身売買や性的虐待(家庭内暴力)に繋がる。そして、この問題は中国大陸では現在でも取りあげられている(「新婦仔」など表現は様々で)。まして戦時下では、推して知るべしである。
5.
確かに、これらは直接関連しておらず、謂わば点であるが、その点が社会の中では合流し、混在していた。その中で点が線になり、少女が身売りに出され、売春婦となるというライフコースとなる。
このような状況が「慰安婦」の供給源となっていたことは、軽視できない。
△=女+表、 ○=女+息
1.
「慰安婦」は、東洋的専制、家父長制、男尊女卑の歴史の所産であり、その問題の根深さを考究しなければ、政治外交に悪用されるばかりか、形を変えた再発も防げない。
ここでは、「慰安婦」が展開された条件として、中国社会の慣習、習俗、習性の複合(ハビトゥス)について考える。
2.
日本では遊女、女郎、売春婦など指す卑俗な表現に「売女(バイタ)」がある。「女」を「タ」と読ませるのは、当て字であるためとされている(『広辞苑』等)。
私は、ヘーゲル『法の哲学』の「理性的であるものこそ現実的であり、現実的であるものこそ理性的である」に学び、reasonの意味には理性も理由もあるため、このように「女」を「タ」と読ませるようになった理由を考えてきた。
3.
中国語で、やはり売春婦などを指す卑俗な言葉に「△子(biaozi、ビャオヅ)がある。『辞源』(修訂本・合訂本、商務院書館、北京、1997年、p.411)では「娼妓」と説明されているが、中国の友人・知人から卑俗な表現だと説明された。
私は「ビャオヅ」と「バイタ」の音韻的な類似性から、セクシュアルで卑俗な世界の交通、交流、交接を考えた。
なお、福建・台湾では「△妹」という言葉がある(陳盛韶/小島晋治、上田信、栗原純訳『問俗録―福建・台湾の民俗と社会―』東洋文庫495、平凡社、1988年、pp.162-163。やはり「娼妓」と説明されているが、その中で「貧乏な村や小さな町ですら」、これが「流行」するとも記されている。。
4.
また、前掲『問俗録―福建・台湾の民俗と社会―』pp.61ffでは「苗媳」、「童養媳」について述べられている。当時、結納金や関連費用が高すぎて結婚できない者が増え、女子は育て難いため「溺女(間引き)」が行われ、さらに「妻子を持たない匪民(不法分子)が略奪・乱闘を行い、騒ぎに喜んで加わる」などの多くの問題があった。このため、「苗媳(童養媳)」を制度化し、「貧しい者が女の子を養い、七、八年たてば掃除などができるようになり、さらに七、八年を経れば嫁になり、母になることができ」、これにより婚姻の困難をなくせると説明されている。
これは売買婚であり、人情や情愛が欠けた者が少女を買うと、ややもすると人身売買や性的虐待(家庭内暴力)に繋がる。そして、この問題は中国大陸では現在でも取りあげられている(「新婦仔」など表現は様々で)。まして戦時下では、推して知るべしである。
5.
確かに、これらは直接関連しておらず、謂わば点であるが、その点が社会の中では合流し、混在していた。その中で点が線になり、少女が身売りに出され、売春婦となるというライフコースとなる。
このような状況が「慰安婦」の供給源となっていたことは、軽視できない。
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