テーマ:社会教育

外務省外交講座「国際緊急・人道支援」受講生の小レポート(要旨)3

8. 外交講座でもっとも学んだこと。  外交講座国際緊急人道支援において最も学んだことは、これからの人道支援に必要なことは、人道支援に関わっていく人材の育成であるということである。いくら、システムをうまく作り上げたとしても、それを扱う人材がいなければ、設備や繋がりもすべて無駄なものとなってしまう。被災国といっても、国によって必要なも…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿7

「右翼というも可、左翼というも可」-近衛文麿の指摘-  マルクスの偶像化により、党は真理の体現者となり、かつてラディカルに批判した前近代的体制における異端審問、拷問、自白で再確認、処刑のパタンを自分たちも行った(再生産)。具体的な現象形態では、ソ連の強制収容所グラーグ、ナチス・ドイツの強制・絶滅収容所、中華人民共和国の強制収容所(…
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外務省外交講座「国際緊急・人道支援」受講生の小レポート(要旨)2

6. その国のために 今回の外交講座では人道支援活動において被災国を第一に考えるシステムが実際に構成されて運用されていることを目の当たりにし、「被災国の中心性」の重要さを学んだ。自分たちの面倒を自分たちで見切れないようならば支援するはずの人々に対して余計な迷惑がかかる。そのようなことは絶対に避けなければならないが、各団体だけではな…
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外務省外交講座「国際緊急・人道支援」受講生の小レポート(要旨)1

 6月27日、大阪教育大学で、外務省外交講座「国際緊急・人道支援」を開講した。受講生の小レポート(要旨)を提出順に掲載する(提出者は確認するように)。 1. グローバル人材の必要性  私は今回の外交講座で、人道支援において、様々な意味でグローバル人材が必要なのだと学んだ。より効率のいい支援を実現するためには、人道支援とは何なの…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿6

マルクスやレーニンを絶対化=偶像化・神格化し、科学的社会主義は真理であり、それを綱領に取り入れた党は無謬で、その党が下す「搾取者」などの判定に誤りはない。これはカーのいう「予言においてマルクス以上に見通しがよかった人は少な」かったことの所産である*2。「二十世紀の思想革命全体の主唱者であり先駆者」たるマルクスが雄弁に「予言」した「千…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿6

7.共産党一党独裁体制下の大規模な犠牲・被害  ソ連共産党一党独裁体制下ではスターリンの大規模な粛清が知られているが、彼の死去後も犠牲・被害が続いた。国内のみならず、1956年のポーランド・ポズナン「暴動」、ハンガリー「動乱」があったが、それぞれ「暴動」や「動乱」ではなく、自由や民主を求める正当な活動に対する残酷な武力鎮圧であった。1…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿5

 ただし、考察は一面的になってはならない。権力を掌握し一党独裁体制を敷いた史実に囚われて、共産主義の思想的意義まで見失うべきではない。そもそもマルクス・レーニン主義や毛沢東主義は共産主義の代表ではなく、その一部である。共産主義は原始共産制のように古来からあり、資本主義に先行していた。マルクス・レーニン主義、毛沢東主義は共産主義の思想史に…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿4

 先にカントの定言命法を孔子の「七十にして心の欲するところに従いて矩を踰えず」と対比させた。これは「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」(子路篇)、「矜にして争わず、群して党せず」(衛霊公篇)、「和を貴しと為す」(『礼記』儒行篇、『論語』学而篇)に通じ、それを日本では「十七条の憲法」の「和を以て貴しと為す」はじめ基本原則に据え、これ…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿3

「永遠平和のために」公刊の一七九五年はフランスとプロイセンがバーゼル和約を締結した年でもあり、「永遠平和のために」はこの和約が戦争の勝敗を調整する一時的な講和条約に過ぎないため、永遠平和=人類の最高善を提唱したものと評価されるが、「暴力革命」について言及しておりフランス革命についても考える必要がある。カントは決して「観念論」者だけに還…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿2

3.ヘーゲル、モーム、ハイネ=中井によるカント批判  ヘーゲルは、カントの議論は「通俗的」であり、そこで提示される「要請」は「矛盾だらけのさまざまな要素を、考えもなしに綜合したものにすぎず、いわば矛盾の『巣』です」と批判した*1。  サマーセット・モームも『月と六ペンス』(1919年)第14章でカントの格率(maxim)を"rott…
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アイデンティティと歴史の自己教育的研究の総括のための草稿1

 大阪教育大学紀要に連載してきた「アイデンティティと歴史の自己教育的研究」(リポジトリー参照)の総括のための草稿 Ⅰ 総括の構成  本研究ではまだ考察すべき課題は多いが、私の定年は来年であり、また本紀要が年一回刊行と減ったため、「アイデンティティと歴史の自己教育的研究」の総括を行う(来年度の紀要では「P.ブルデュにおける実践…
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教員免許更新講習 生きる力を育むアクティブ・ラーニング テキスト(草稿)2

第二講 体力、学力、知力、徳=活力(virtue)、生きる力  ライフ(生=生命、生存、生活、生涯、人生)を通した「生きる力」の発達 1.体力  心身の健康  マズローの欲求の階層説  ……  安全の欲求=人間として存在する条件  生理的欲求=生存の条件  「腹が減っては戦はできぬ」 2.学力 「…
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教員免許更新講習 生きる力を育むアクティブ・ラーニング テキスト(草稿)1

生きる力を育むアクティブ・ラーニング 1.要点  生きる力を、少年期(就学前教育)、学童期(初等教育)、思春期(中等教育)という発達段階に即して強めるアクティブ・ラーニングの論理と実践を講義する。エリクソンのアイデンティティ論における「人間的強さ」を活用する。さらに児童生徒のアクティブ・ラーニングと教師のアクション・リサーチ…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-10

 三木の検挙から獄死までの過程を考察する。  彼は「埼玉の農家のはなれの蚕室の二階」に疎開していたが、逃亡したとされる高倉テル*1を匿ったことを罪状にされ、一九四五年「三月二十七日、岩波さんの貴族院選挙の日、上京したきり」*2帰宅しなかった。やはり、日高が記した戦争収拾へと「雲行きが変わってきた」三月で、市川の獄死の一二日後である。 …
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-9

 八月一五日で戦争と軍国主義は終わったが、まだ全体主義は続いていた。中西は「昭和二十年九月のはじめ、巣鴨拘置所に収容されていた数百名の未決囚の大移動がおこなわれた」、「編笠、手錠、腰縄で数珠つなぎにされた数百名の囚人が行進する」という「異様な」状況が現象した*1。巣鴨拘置所(現在豊島区東池袋)から豊多摩刑務所(同中野区新井)へは市街地の…
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食育-社会教育の課題として-文化から安全な生存まで

 地域の魅力再発見食育推進事業 食文化の継承や農林漁業体験機会の提供、和食給食の普及など、食や農林漁業への理解を深めるために、 地域で取り組む食育活動を支援します。 とのこと。 http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/youbou.html  社会教育・生涯学習の課題にも合致するだろう。  「食」は…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-8加筆修正

 昨日のブログの後半を以下のように加筆修正した。 ・・・  サルトルは、一九六四年のノーベル文学賞受賞を拒否したことで知られているが、しかし、辞退を表明するサルトルの書簡は、ノーベル委員会で最有力候補に挙げられてから一カ月近く経過した後に到着したこと、それが二〇一五年になりやっと確認されたことから、極めて巧妙な工作があったのではない…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-8

 三木が戦後マルクス主義的党派に利用されたかどうか考える上で、フランスの知識人、ジャン-ポール・サルトルは参考になる。彼はマルクス主義者ではないが、マルクス主義にとって重要な役割を果たした。特に“マルクス主義は乗り越えられない”との言説は“あのサルトルでさえ”という文脈で、マルクス主義とその党派に大いに役立った。  しかし、彼はマルク…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-7

 歴史に「もし」はなく、史実に基づいて研究すべきことは理解する。ただし、これは基本で、謂わば入門レベルである。初級から中級、上級レベルに行けば、様々な可能性を検討した上で、最終的に史実となった歴史のダイナミクスにアプローチしなければならない。  現在では過去の歴史になった事柄は、当時の当事者にとっては確定していない、従って様々な可能性…
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東大教育学を対象とする自分自身のコンプレクスを問う-アイデンティティと歴史の自己分析-6 補足3

 父の口癖に「狐と狸のばかしあいだ」があった。テレビで政争などが放送されると、よく口にした。  そこにはニヒリズム的なところがあったと言える。文字通り必死の覚悟の特攻隊、水戸教導航空通信師団事件、戦後の激変、公職追放などの経験から当然である。だが、それは今から考えられることで、若い私は反発した。  そして、希望のないニヒリズムではな…
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東大教育学を対象とする自分自身のコンプレクスを問う-アイデンティティと歴史の自己分析-6 補足2

父の遺品を整理した。アルバムがいくつかあり、その中に戦友会の旅行と思われる写真があった。その一つ父と航空機の写真に驚いた。衝撃を受けた程であった。父がとても明るい笑顔になっていたからであった。  そのような父は見たことがなかった。  いつも怒られそうな、ピリピリした雰囲気が父には漂っていた。笑う時も、勿論あったが、この写真のような明…
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東大教育学を対象とする自分自身のコンプレクスを問う-アイデンティティと歴史の自己分析-6 補足

 父は、夜中に時折、寝ていて突如ものすごいうなり声をあげていた。寝ていた私も母も起こされるほどであった。「どうしたんだろうね」と顔を見あわせるが、訳が分からず、苦しくてうなされているようではなかったので、そのまま再び眠った。今になって考えると、父は心の奥底に抑え込んだ無念を発していたのかもしれない。
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東大教育学を対象とする自分自身のコンプレクスを問う-アイデンティティと歴史の自己分析-6

家庭-特攻隊の父がつけた「正行(まさゆき/まさつら)」という名- 1.  私の名前は「正行」と書き、「まさゆき」と読むが、父は「まさつら」とも読むと言った。子供の頃で意味は分からなかったが、学校で習う読み方ではないので忘れなかった。後に楠木正行を学び、そうなのかと感じた。  また、父は「おれは特攻隊で、もう少し戦争が続いていた…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-4

 劣等感と嫉妬で陥れられた例として、さらにルソーに注目する。  ルソーはパリから離れざるを得なくなった。ルソーの生(ライフ)には様々な事情が絡んでおり、一概に理由を単純化できないが、彼の性癖、愛人との関係、子供を孤児院に入れたこと、彼の民主主義や平和主義の啓蒙思想に対して体制が圧力を強めたことだけでなく、彼の名声に対する劣等感・嫉妬と…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-3

4.  公安警察の上層部が「巧妙にしくんだ殺人」を犯したとしても(少なくとも未必の故意)、その決定の過程で、三木が如何に危険かと教唆する者がいなくてはならない。公安警察は哲学・思想の専門家ではないからである。  この点で、御用学者が問われる。仮説を提示すれば、計画した主犯は上層部、実行犯は獄吏や同房の刑事犯(日々衰弱する三木を見て見…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-2

2.  先述の「巧妙にしくんだ殺人」について、暴政の中枢が計画、実行した可能性について考える。その理由は、三木の力量が極めて大きく、従って危険性も重大であったことが挙げられる。  彼が出獄し、その力量を発揮すれば日本の民主化は大いに進んだであろう。しかし同時にマルクス主義(具体的にはソ連)の影響も大きくなり、大衆がその方向に走る可能…
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東大教育学の思想と実践-三木清の生と死-ソクラテス、また武士道のような-1

 『平和教育の思想と実践』で三木清~宮原誠一について論じた。以下は、その発展である。 1.  日高六郎は三木清の獄死について「日本は、戦後、おそらくもっとも重要な思想的な仕事をしたであろうひとりの思想家を失った……。」と述べている*1。  日高は『教育論集』(一ツ橋書房、一九七〇年)を出し、家永教科書裁判を支援したように、広義…
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東大教育学の思想と実践-宮原教育発展史観の発展のために・2

7.日本で生成した「民主」の再認識-「和」と「原民主」-  「民主」に関しても、この訳語が使われる以前から、日本では民主的な精神が生成していた。  貴族院における憲法改正の審議において、南原繁は「日本ハ昔カラ、或ハ言葉ハ兎ニ角ト致シマシテ、民主主義ノ氣持、或ハ原則ニ付テハ國體トシテ既ニ容認シテ居ルノデアル、之ノ私ノ考ヘ方ハ、從來…
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東大教育学の思想と実践-宮原教育発展史観の発展のために・1

 教育の「原形態」としての社会教育、近代の学校教育、より高次の教育の「原形態」としての社会教育という宮原教育発展史観を、日本における科学観から科学的精神への発展に即して研究し、さらに発展させる。  これにより発達=発展を指導する教育の発展史観の発展、即ち三重の発展を目指す。 1.展開-一即多-  まず、日本における科学観の…
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東大教育学を対象とする自分自身のコンプレクスを問う-アイデンティティと歴史の自己分析-5

Ⅴ コンプレクスの意識化 1.  中年になり、魯迅の「小さな出来事」*1の以下の部分を読み、MMさんのことを想い出した。  「この出来事は、いまでもよく思い出す。そのため私は苦痛を忍びがたく自分のことに考えを向けようと努力することにもなる(我因此也時時熬了苦痛、努力的要想到我自己)。この数年来の政治も軍事も、私にあっては、子ど…
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